近年、全国の都道府県警察では採用試験の年齢制限を引き上げる傾向にあります。
その理由は、受験者数の減少に伴い倍率が低下し、有能な人材の確保が困難になってきているからと考えられます。
以前は20代半ばや30歳までといった警察本部が多かったのですが、警視庁や神奈川県警、長野県警などは30代半ばまで受験することが可能です。
ここで社会人受験生が気になるのは
「本当に30代でも採用されるのか?」
ということでしょう。
30代でも最終合格は可能!
結論から言いますと、30代でも最終合格は可能です。
実際の内定の事例なども確認できていますので、これは間違いありません。また、神奈川県警でも35歳の社会人が最終合格したことが一時期ニュースとなっていました。
近年の倍率低下の傾向を受け、警察のほうも必死に人材を探しています。
「34歳まで受験可能!」と受験生を集め、実際には誰も採用しないなんてことはただただ無駄な仕事を増やすだけです。そのような非効率なことを警察がするはずはないでしょう。
もちろん、警察だって若くて従順な(社会の色に染まっていない)人材のほうがほしいに決まっています。
しかし、20代に限定していても良質な人材を確保できないから30代を対象とした試験を実施しているのです。
ただし…若ければ若いほうがいいのは事実!
ただし、同じ30代でも35歳よりは30歳の人材のほうが好まれるのは事実です。定年退職まで長く働ける分、育成に対する費用対効果が大きいからです。
このため、30代で警察官の受験を迷っている社会人受験生は「30代でも採用される」ということを理解したら、早め早めで準備に取り掛かって下さい。
今後は大量退職の時代が終わって、各警察本部の採用人数の減少が見込まれております。ゆくゆくは受験年齢引き下げに動く可能性もあります。
警察官を目指す30代の方は、年齢制限が引き上げられている今のうちに準備を進めてほしいと思います。