働きながら公務員を目指す社会人の方から、次のような声をよく聞きます。
- 「独学で受かるのか、予備校に行くべきなのか」
- 「予備校は高い。本当に必要なのか」
- 「noteで売っている教材だけで足りるのか」
結論から申し上げると、社会人が経験者採用(社会人採用)で受けるなら、筆記は独学で足ります。お金と時間は、論文・書類・面接に使いましょう。
理由は試験の配点にあります。経験者採用の筆記は「落とすための最低ライン」で、合否は論文・書類・面接で決まるからです。
合格者に聞いても、多数派は論文・書類・面接について、何らかの形で予備校の教材や添削・模擬面接を使っています。
「予備校に通うか、通わないか」の二択で悩んでいる受験生も多くいますが、問いの立て方が違いますので、注意が必要です。
この記事では、社会人が受けられる2つの試験の違い、経験者採用で独学で足りる部分と足りない部分、予備校の費用の考え方、通信か通学かの選び方を解説していきます。
あわせて、近年noteなどで増えている「予備校は不要」と言いながら高額の教材を売る匿名の業者の見分け方も解説します。読み終えるころには、自分がどこにだけお金を払えばよいかが決まっているはずです。ぜひ最後までお読みください。
- 1. 結論:経験者採用なら、筆記は独学で足りる。お金は論文・書類・面接に使う
- 2. 社会人が受ける公務員試験は2種類:一般枠なら予備校の価値が大きい
- 3. 経験者採用の試験構造:合否を分けるのは論文・書類・面接
- 4. 独学で足りる部分:教養試験・SPI3と受験先の研究
- 5. 独学では足りない部分:論文・職務経歴書・面接
- 6. 合格者の多数派は、論文・書類・面接に予備校の教材や添削を使っている
- 7. 予備校の費用:安さより「添削と模擬面接を何回受けられるか」で比べる
- 8. 予備校の使い方は3つの型:通信か通学かもここで決める
- 9. 「予備校は不要」と言う匿名の教材業者に注意:見分け方8つ
- 10. 信頼できる予備校・教材の5つの基準
- 11. よくある質問
- 12. まとめ
1. 結論:経験者採用なら、筆記は独学で足りる。お金は論文・書類・面接に使う
もう一度、結論を整理しておきます。
- 教養試験・SPI:独学で十分です。市販の問題集を繰り返せば、足切りを超える水準には確実に届きます
- 論文・職務経歴書・エントリーシート・面接:独学だけで仕上げるのは難しく、合格者の多数派は、何らかの形で予備校や添削・模擬面接を利用しています
経験者採用の予備校は、講座をまるごと受ける形のほかに、論文の添削、職務経歴書の添削、模擬面接を単品で受ける形が広く使われています。
予備校が体系的に作った教材(論文の型、過去問の分析、面接の想定問答)を土台にし、足りない部分だけ第三者に見てもらうのが、現在の経験者採用では最も一般的な進め方です。
働きながら受験する社会人にとって、いちばん惜しいのはお金ではなく時間です。独学で試行錯誤する時間を、すでに体系化された教材で短縮していきましょう。
2. 社会人が受ける公務員試験は2種類:一般枠なら予備校の価値が大きい
「公務員 予備校 社会人」で調べると、大手予備校の講座案内やおすすめランキングがずらりと並びます。その多くは、新卒と同じ一般枠(大卒程度)の試験を前提にしています。
社会人が受けられる試験は、大きく次の2つです。どちらを受けるかで、予備校の要否はまったく変わります。
| 一般枠(大卒程度) | 経験者採用(社会人採用) | |
|---|---|---|
| 主な対象 | 新卒・既卒・若手社会人 | 民間などでの職務経験が一定年数ある人 |
| 年齢 | 上限が低めの試験が多い | 上限が高い(50代でも受けられる自治体がある) |
| 筆記 | 教養+専門(法律・経済など)で範囲が広い | 教養試験かSPI3のみ。課されない自治体もある |
| 合否を分けるもの | 筆記の得点と面接 | 論文・職務経歴書・面接 |
| 予備校の役割 | 専門科目の講義と演習(独学だと時間がかかる) | 論文・書類・面接の添削と模擬面接 |

一般枠を受けるなら、専門科目(憲法・民法・行政法・ミクロ経済など)の量が多く、働きながら独学で仕上げるのは時間的に厳しいのが実情です。講義で全体像をつかめる予備校や通信講座の価値は大きいと言えます。
一方、経験者採用は筆記が軽く、論文・書類・面接の比重が極端に高い試験です。ここから先は、ラボが専門に扱う経験者採用を前提に解説していきます。年齢や職歴の条件は自治体ごとに違いますので、受験案内で必ず確認しましょう。
3. 経験者採用の試験構造:合否を分けるのは論文・書類・面接
経験者採用の試験は、新卒向けの公務員試験とは配点の構造がまったく違います。
「まず筆記から」と勘違いしている受験生も多くいますので、注意が必要です。主な自治体の例を挙げます。
- 特別区(東京23区)経験者採用:第1次が教養試験と論文2本(職務経験論文・課題式論文)。教養試験は一定点に達しないと論文が採点されない「足切り」で、合否は論文で決まります。2027年度からは教養試験がSPI3に置き換わり、第2次は各区が行う面接になります
- 東京都庁 経験者採用:第1次選考は書類選考とSPI3。教養試験はありません
- 横浜市 社会人採用:エントリーシート、SPI3、プレゼンテーション、面接
- 仙台市 社会人経験者採用:教養・論述・個別面接。第一次800点のうち600点が面接で、最終合格は第二次の個別面接(500点)だけで決まります
- 札幌市 社会人経験者の部:第1次はSPI3と職務論文。その後、面接が2段階あります
共通しているのは、筆記は「落とすための最低ライン」であり、合否を分けるのは論文・書類・面接だということです。
数字で見てみましょう。仙台市社会人採用(事務、2026年度)は、受験者518名のうち第一次合格が70名、最終合格が40名でした。第一次は教養100点・論述100点に対して個別面接が600点で、最終合格は第二次の個別面接だけで決まります。

第二次試験は第一次試験の合格者に対して行います。また、最終合格者は第二次試験の結果により決定します。
出典:仙台市人事委員会「令和8年度 仙台市職員採用試験案内《社会人経験者》」
東京都庁の事務区分は、筆記がSPI3だけにもかかわらず倍率9.6倍(2025年度)です。
内訳を見ると、第1次(書類選考+SPI3)で受験者4,266名が807名に絞られ(約5.3倍)、第2次の面接でさらに443名に絞られています(約1.8倍)。書類とSPI3のどちらで何人が落ちたかは公表されていません。
ただ、SPI3は市販の問題集で誰でも対策できる検査ですので、受験者の約8割が落ちる第1次で差がつきやすいのは書類のほうだと考えられます(出典:東京都「令和7年度東京都職員経験者採用選考の実施状況について」、第1次合格者数は東京都職員採用サイト「令和7年度職員採用試験(選考)実施状況」)。
この構造が、「独学か予備校か」の答えをほぼ決めます。独学で対応できる科目は配点が小さく、独学で対応しにくい科目に配点が集まっているのが経験者採用です。
4. 独学で足りる部分:教養試験・SPI3と受験先の研究

教養試験・SPI3
教養試験の知能分野(判断推理・数的処理・資料解釈など)は、解法のパターンが決まっています。過去問集や市販の問題集を2〜3周すれば、足切りを超える水準には届きます。
知識分野は範囲が広いわりに配点が小さいので、時事だけ押さえて深追いしないのが定石です。満点を目指す勉強は不要です。忙しい社会人だからこそ「捨てる勇気」が必要なのです。
SPI3は、民間就職で使われる適性検査そのものです。テストセンター対応の問題集を1冊、1か月ほど毎日続ければ十分です。
足切りがある試験では、高得点より「苦手分野をなくす」ことを優先しましょう。
なお、SPI3の仕組みと自治体ごとの使われ方、1か月で仕上げる進め方は、下記の記事で詳しく解説しています。
公務員のSPI3対策|ボーダーは何割?社会人・経験者採用の勉強法ボーダーは何割か、教養試験との違い、出題範囲と例題、問題集の選び方、自治体ごとの使われ方を社会人向けに解説します。komuin-keikensha.com
試験制度・日程・受験先の研究
受験資格、日程、級の選び方、受験先の計画や予算、広報紙の読み込みは、自分で調べられますし、自分で調べるべきものです。ここに予備校は要りません。
他人の要約で済ませると、面接で深掘りされたときに答えられなくなりますので、要注意です。
5. 独学では足りない部分:論文・職務経歴書・面接
論文
経験者採用の論文は、「書けること」と「評価されること」が別物です。
職務経験論文なら「出題テーマを実現できる能力が、この人にあるか」、課題式論文なら「自治体の現状と課題を踏まえて、実行可能な施策を論じているか」が見られます。
自分で書いた論文を自分で採点しても、構成の甘さ、論点のずれ、行政の視点の欠落には気づきにくいものです(書いた本人には全部分かっているため)。
最低でも数本は、行政の論文を読み慣れた第三者に添削してもらいましょう。
職務経歴書・エントリーシート
特別区の職務経歴書のように、決められた短い字数で、面接官に「この人に会って聞いてみたい」と思わせる書類を書くには、設問の意図を正確に読む力と、自分の経験を行政の仕事に結びつけて書く作業が要ります。
自分の「いちばん自信のある実績」を書いてしまう受験生も多くいますが、自治体が求めている能力とずれていれば評価されませんので、注意が必要です。
ここは、添削を受けるかどうかで仕上がりが最も変わる部分です。
面接
面接は、声に出して練習しなければ上達しません。想定問答集を作り込んでも、実際に話すと長くなる、結論が出てこない、深掘りに詰まる、ということが必ず起こります。
自分の癖は自分では見えませんので、模擬面接を一度は受けておきましょう。
6. 合格者の多数派は、論文・書類・面接に予備校の教材や添削を使っている
経験者採用の合格者に話を聞くと、「完全な独学」で合格した方は少数派です。多いのは、次のような使い方です。
- 予備校の論文講座・教材で「型」を学び、答案を数本添削してもらった
- 職務経歴書だけプロに添削してもらった
- 模擬面接を2〜3回受けて、本番に臨んだ
- 通学または通信の講座で、論文から面接まで一通り受けた
働きながら受験する社会人にとって、時間は最も貴重な資源です。独学で試行錯誤する時間を予備校の教材で短縮し、浮いた時間を受験先の研究と面接練習に回す。これが、合格者に共通する時間の使い方です。
7. 予備校の費用:安さより「添削と模擬面接を何回受けられるか」で比べる
「予備校は高い」と感じる方も多いと思います。経験者採用向けの講座は、教養やSPIの講義が中心の通信講座から、論文・書類・面接まで一貫して指導する総合コース、論文添削や模擬面接だけの単科まで、形も料金もさまざまです。
ここで大事なのは、料金の差の多くが論文添削と模擬面接の回数、そして誰が見るかの差だということです。
料金の安いコースは、教養やSPIの講義が中心で、添削や模擬面接の回数が限られていることが多くあります。経験者採用で差がつくのは論文と面接ですので、回数が足りずに後から単科やオプションを足すと、結局は高くつきます。
比べるときは、教養の講義の量ではなく、論文添削と模擬面接が何回受けられるか、受験先に特化した指導があるかを確かめましょう。料金を公開していない予備校もありますので、説明会や問い合わせで、総額と指導の範囲を確認しておくと安心です。
もう一年受験し直す時間と労力、その一年分の公務員としての給与と比べて判断することも大切です。
8. 予備校の使い方は3つの型:通信か通学かもここで決める
自分の状況に合わせて、次の3つの型から選びましょう。

- 一貫型:論文・書類・面接を一つの予備校で通して受ける。一発合格を狙う方、過去に不合格を経験した方に向きます。講師が複数いて、異なる視点で論文と面接を見てもらえる予備校を選びましょう
- 補強型:論文は自力で進め、職務経歴書と面接だけ単品で見てもらう。論文に自信があり、費用を抑えたい方向けです
- 教材型:予備校の教材(論文の書き方、過去問分析、想定問答)だけを使い、添削は受けない。費用は最も安く済みますが、「自分の答案を自分で評価する」限界は残ります。少なくとも面接だけは、誰かに見てもらいましょう
通信か通学かは、次の基準で決めましょう。
- 通信(Web):講義を通勤時間や夜に見られるので、残業が多い方や、近くに校舎がない方に向きます。添削はデータでのやり取りになるため、返却までの日数を確認しておきましょう
- 通学:教室で講師に直接質問でき、論文の答練や模擬面接を対面で受けられます。決まった曜日に通うことで勉強のペースを保てますが、通える範囲に教室があることが前提です
経験者採用では、講義を聞く時間より、論文を書いて直す時間と、面接で声に出して話す時間のほうが大事です。どちらを選ぶにしても、論文添削の回数と、模擬面接の回数・方法(対面かオンラインか)を必ず比べましょう。
どの型でも、受験先に特化した指導があるかどうかを確認しておきましょう。
特別区と東京都庁では論文の有無から違いますし、横浜市のプレゼンテーション、特別区2級職の事例問題のように、自治体固有の試験には固有の対策が要ります。
9. 「予備校は不要」と言う匿名の教材業者に注意:見分け方8つ
ここは超重要です。
経験者採用の受験者が増えるにつれて、noteなどで「予備校は不要」「予備校はテンプレだから落ちる」と書きながら、自分は数千円から数万円の教材を売っている匿名の業者が増えています。
「元職員」「研究所」「総研」「現役職員」といった肩書きを名乗っていますが、法人名も所在地も、書き手の実名も経歴も、どこにも書かれていません。
この記事で注意していただきたいのは、こうした業者です。
情報の確かさを見分ける基準は、「経歴」「実名・顔出し」「実績」の3点です。この3点を頭に置いたうえで、お金を払う前に次の点を確認しましょう。2つ以上当てはまる場合は、見送りましょう。
- 予備校批判が売り文句になっている。 「予備校の指導はテンプレートだから面接で見抜かれる」「模範解答はAIで検知されて落ちる」「予備校に20〜40万円払うより、この教材を」。他校を下げて自分の教材を売る書き方です。予備校利用者が不利だというデータは、どの自治体にもありません
- 運営者が分からない。 法人名、所在地、代表者名、書き手の実名と経歴のいずれかが、どこにも書かれていない。「特定商取引法に基づく表記」が空欄か、ページ自体がない
- 合格者数を人数で示していない。 「多数の合格者」「読者から合格報告が続々」といった、分母も対象試験も分からない表現で実績を語っている。実名の合格者が一人も出てこない
- 公表されていない数字を断定している。 「SPIのボーダーは偏差値40」「上位10〜15%が人気区の目安」「第1期が狙い目」。自治体が公表していない数字を、出典なしに書いている
- 「これだけで合格」「合格の切り札」「内定まで自動化」といった、試験の性質上あり得ない断定で売っている。論文と面接で決まる試験に「これだけで合格」は存在しません
- 「○○時間かかるリサーチを代行」といった、根拠のない工数で不安をあおる。 「23区の資料を読むには1,100時間」のような数字に根拠はありません。必要な資料は、自治体のサイトで無料で公開されています
- 「読者の体験談」が購入リンクで終わっている。 文体が運営者と同じで、年齢・職種・年度などの確認できる情報がない体験談は、広告として読みましょう
- 問い合わせ窓口がない。 購入前に質問しても回答がなく、noteのコメント欄も閉じている
肩書きに惑わされないための、いちばん簡単な方法があります。「特定商取引法に基づく表記」または「運営者情報」のページを開くことです。
有料でものを売る以上、事業者名・所在地・連絡先の表示は法律上の義務です。これが空欄か、ページ自体がない場合は、その時点で見送りましょう。
なお、個人が運営していること自体が問題なのではありません。講師が一人でも、実名で、経歴と料金と実績を正直に示している指導者は、選択肢になり得ます。
問題は、実態を隠し、予備校を批判することで自分の教材を良く見せていることです。
10. 信頼できる予備校・教材の5つの基準
反対に、安心して選べる予備校・教材には、次の共通点があります。

- 合格者数を、対象試験ごとに人数で公表している。 「特別区経験者採用 ○名」「東京都庁 ○名」のように、試験ごとに人数で示しているか
- 講師の氏名と経歴が明記されている。 元公務員か、どの予備校で何年教えてきたか、著書があるか
- 指導の範囲が明確で、問い合わせに答える。 添削の回数、模擬面接の時間、返却までの日数が書かれている
- 対面の説明会・ガイダンス・イベントを開いている。 講師と直接話せる機会があるかどうかは、信頼性を測る分かりやすい指標です
- 経験者採用に特化しているか、少なくとも専用のコースがある。 大卒程度の講座を社会人向けに流用しているだけの予備校は、論文と面接の指導が手薄になりがちです
この基準を満たす予備校は、大手にも、経験者採用に特化した予備校にもあります。
複数の予備校を比べるときは、パンフレットやサイトの印象ではなく、説明会に参加して講師と話したうえで、「この人の指導なら信頼できる」と思えるところに決めましょう。
予備校の先生によってアドバイスが違って迷う、という相談もよく受けます。そのときは、アドバイスそのものではなく「なぜそうなのか」という理由を聞き、理由を明確に説明できる指導者のほうに従いましょう。
11. よくある質問
独学で合格した人はいないのですか。
います。ただし少数派で、多くは論文や文章を書く仕事の経験がある方、あるいは過去に公務員試験を受けた経験がある方です。初めて受験する方が、論文・書類・面接のすべてを独学で仕上げるのは、時間の面でも難しいのが実情です。
大手予備校と、経験者採用に特化した予備校、どちらがよいですか。
一長一短です。大手は教養試験の教材が充実し、料金が比較的安い傾向があります。特化型は、論文・職務経歴書・面接の指導が厚く、受験先ごとの情報を持っています。
経験者採用で差がつくのが論文と面接であることを考えると、特化型か、大手でも経験者採用専用のコースを選ぶのが無難です。
noteで売られている教材は、すべて避けるべきですか。
noteという場所が問題なのではなく、運営者と実績が確認できるかどうかが問題です。予備校や実名の講師が、公式サイトと同じ内容をnoteでも販売しているなら、判断材料はそろっています。
noteの中だけで完結し、運営者情報がなく、予備校批判を売り文句にしているものは避けましょう。
予備校に通うお金がありません。
添削や模擬面接の単品利用なら、数万円で済みます。費用対効果が最も高いのは職務経歴書の添削と模擬面接ですので、せめて面接だけは模擬面接を一度受けておきましょう。
いつから予備校を使い始めるべきですか。
論文の添削は、試験の3〜4か月前から始めると、返却と書き直しを数回まわせます。職務経歴書は申込開始の1か月前には初稿を仕上げ、添削を受けましょう。模擬面接は、第1次試験が終わったらすぐ(結果を待たずに)始めましょう。
働きながらでも間に合いますか。1日どのくらい勉強すればよいですか。
経験者採用なら、働きながらで間に合います。大事なのは時間の長さより配分です。筆記は毎日少しずつ(SPI3なら1か月が目安)、論文は週に1本書いて添削を受け、書き直す。この回し方なら、平日の夜と休日で十分に回せます。
仕事を辞めてから勉強したほうがよいですか。
辞める必要はありません。経験者採用は、在職中の社会人が受けることを前提にした試験です。筆記が軽いぶん、働きながらでも準備でき、面接では今の仕事の話がそのまま評価の材料になります。
通信講座と通学、どちらがよいですか。
講義を見る時間を自分で決めたい方は通信、ペースを保ちたい方や対面で質問したい方は通学が向きます。経験者採用では、どちらを選ぶにしても、論文添削と模擬面接の回数・方法を比べて決めましょう。
12. まとめ
- 社会人が受ける公務員試験は、一般枠(大卒程度)と経験者採用の2種類。一般枠は専門科目の量が多く、予備校の価値が大きい
- 経験者採用は、筆記が足切りで、論文・書類・面接で合否が決まる試験
- 教養試験・SPI3は独学で足りる。お金と時間は、論文・書類・面接に使う
- 合格者の多数派は、論文・書類・面接に予備校の教材や添削・模擬面接を部分的に使っている
- 費用は安さではなく、論文添削・模擬面接の回数と、受験先に特化した指導があるかで比べる
- 予備校は「一貫型・補強型・教材型」から、通信か通学かも含めて自分の状況に合わせて選ぶ
- 「予備校は不要」と言いながら高額教材を売る匿名の業者に注意。判断基準は「経歴・実名顔出し・実績」の3点、「特定商取引法に基づく表記」を必ず確認する
- 信頼できる予備校は、合格者数・講師の経歴・指導範囲を公開し、対面で話せる機会がある
「独学か予備校か」は、配点の構造を見て、自分一人では評価できない科目にだけ第三者の目を入れる、という使い分けの問題です。
筆記は独学で早めに仕上げ、論文・書類・面接に第三者の目を入れて、丁寧に準備していきましょう。応援しています。
なお、特別区経験者採用の予備校の比較と選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。
【特別区経験者採用】おすすめ予備校3社と注意すべき塾の特徴を紹介します。予備校選びで確認すべき6つのポイントと注意すべき個人塾の見分け方、安心して選べる3社を解説します。komuin-keikensha.com
