今回のコラムは大学時代の成績が悪いことに不安を抱いている受験生に向けて書いています。
「GPAが良くないんですけど、合格は難しいですかね?」
「GPAが低くても公務員に採用してもらえますか…?」
「勉強してこなかったので大学の成績が悪くて…」
という質問をよくいただきます。
とくに、公務員試験の受験をぼんやり考え始めた方から頂く印象ですね。
不安になってしまう気持ちはよくわかります。今からGPAを上げることは難しいでしょうし、既卒で経験者採用を受験予定の人だと、なおさらどうすることもできませんからね。
ですが大丈夫!結論から言うと、GPAが低くても不利にはなりません!
以下では、その理由について解説していきます。
成績証明書の提出は求められない
まず皆さんが気にしているのは、
「GPAが低いことで、ネガティブな評価をされてしまうんじゃないか」
ということだと思います。
だとすると、そこでは
「成績証明書を提出しなきゃいけない」
ということが暗黙のうちに前提とされています。
ですが、安心してください。
多くの場合、成績証明書の提出は求められません。
提出を求められるのは、卒業証明書、あるいは卒業見込み証明書だけというのが一般的です。
つまり簡単に言ってしまうと、GPAを見られること自体がないんです。
だとすると、当然評価対象にはならないし、なっていないと考えるのが妥当でしょう。
民間企業とは違う
このあたりは民間企業と比べて大きく異なります。
民間企業の場合、小さめの企業であったとしても、成績証明書の提出を求められるのが一般的です。当然、そこに記載されているGPAは評価対象となっています。
つまり、GPAが就活の成否に影響を与えてしまうわけです。
それに対して、公務員試験は筆記試験と面接試験がすべてです。それ以外の何かで評価を下されることはありません。
その意味で、今の努力や今の能力だけが評価対象となっているとも言えるでしょう。
求められたとしても最終合格後
ただし、公務員試験においても成績証明書の提出を求められることはあります。
具体的には、最終合格や内定を得た後ですね。
参考資料という扱いで、人事に提出を求められることがあります。
こう聞くと、
「えっ!じゃあ、それで最終合格が覆っちゃうんじゃ…」
「内定取り消されたりしませんか…?」
と不安に思うかもしれません。
ですが大丈夫です。
それは本当に参考資料にすぎません。
最終合格が取り消されることは絶対にありません。
教え子のほとんどはGPAが低い
ここからは経験談となりますが、私が指導した受験生にもGPAが低い人はいました。
むしろ、ほとんどの受験生は1から2前後のGPAだったように思います。
ですが、問題なく公務員試験に合格し、今も公務員を続けています。
ですから、これを読んでいるあなたでも公務員になることはできるんです。
ということで、もう心配する必要はありません。
公務員試験では、GPAのような「過去」は重要ではありません。
「今」から筆記試験と面接試験の対策をきちんとしていけば、公務員になることができます。
安心して試験対策に励んでください!